うつ病の改善には投薬治療が大切|治療の流れを解説

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そもそも治る病気なのか

薬

セロトニン増加で楽に

抗うつ剤の服用によるうつ病の改善率は7割から8割ともいわれています。このことから薬はうつ病の改善に一定の効果をもたらすことがわかっています。しかし、万人に効くわけではなく、またあくまでも改善率であり、服薬だけでうつ病が根本から治るかというとそうではないわけです。全く薬が効かない難治性のうつ病というものも2割から3割あります。そのため薬以外の治療も必要な病気です。うつ病の人は、脳内物質で、気分や食欲、睡眠や性欲などを調整するセロトニン、意欲などに関係するノルアドレナリンの量が減少しているといわれています。ノルアドレナリンはその働きが落ちることで不安が強くなる働きが強まり、動機やめまいなどが起こりやすくなります。近年では、ポジトロン断層撮影法、PETによって脳内のセロトニンの量や分布を目で確認することも可能です。健康な人は脳全体にセロトニンが広がっていますが、うつを患っている人はセロトニンの広がりがみられないのが特徴です。その症状に対して、脳内のセロトニンやノルアドレナリンの量を増やす効果があるのが抗うつ剤です。抗うつ剤を継続的に服用し、脳内のセロトニンやノルアドレナリンの量が徐々に増えてくると、うつ病の症状は改善していきます。これらの脳内物質は急激に増えることはないので、しばらく飲み続けて様子をみる必要があるわけです。なぜセロトニンやノルアドレナリンが減少してしまうのか、その原因は未だにわかっていません。つまり服薬は根本的な治療ではなく、起きている症状を改善する対症療法ということになります。効果が出てから半年ほど抗うつ剤を服用し続け、徐々に減らしていくのが一般的です。この段階で自分の力でセロトニンなどを生成できるようになっていたら、うつ病は治ったと診断されます。うつは病気なんかではない、薬なんか使わなくても治るという意見も一部あるのは確かです。たしかに、うつ状態だったとしても本人が自覚しないまま数か月や数年が経過し、治ってしまう場合もあります。しかし、抗うつ剤を使うことによって、激しい落ち込みや虚脱感を緩和し、生活の質を向上したり、長期化の防止などが可能になったりするなど、その効果が小さくないというのも事実です。うつはストレスと深い関係のある病気になります。服薬は対症療法であり、並行して、しばらく休息をとる、ストレスの原因となっている人間関係や働き方を見直すなど日常で抱えているストレスを小さくすることも重要になります。